数秘術の世界で運命数がマスターナンバー(11 22 33)になる数字の中でもキング・オブ変人といわれる数秘33さん。私もその33なのですが、いまいち変人さを発揮できずにおとなしく生きています。
そもそも数秘という世界を知ったのは40歳を過ぎてから…
数秘33という特性を理解していたら、こんなにも他の人と感じ方が違うことに悩むことなく生きられたのではと思います。
数秘33について解説しているサイトはたくさんありますが、なんだかしっくりこない・・・。
「愛の奉仕者」「菩薩のような愛の持ち主」と持ち上げられたかと思えば、「宇宙人」「大変人」「誰にも理解されない変わり者」と落とされ、なんだかあまりにも極端な書かれ方をしているような気がしたので、50歳も近くなった私が数秘33当事者のリアルな生き方をさらけ出してみようと思います。
ちなみにこの世に数秘33を最初に提唱してくれた「はづき数秘術」創始者のはづき虹映さんによると
数秘33は・・・
目立つ人、見てもらう人。
おとなしくしてたらダメ。大変人(大きな変化を起こす人)。
しかも数秘33は自分で選んで生まれてきた、好きなように生きるのが使命。
そしてあと数年で33らしさを生かさないと!
今やらないとだめ!
と提言されています。あと数年で自分らしさを出さないといけないなんて・・・焦りますね。
「数秘33らしく生きる」とはいったい・・・そんなことを考えていこうと思います。
その前に、まずは数秘33として生まれた私の半生を書いてみたいと思います。
数秘33 幼児期
近所で遊ぶ子に男の子が多かったせいか、外見として女の子として生まれたことを受け入れておらず、自分は男の子だと信じていたので欲しいおもちゃはピストルやミニカーなどかっこいい男の子向けのものばかり。
一人称はぼく。
我が家は四人家族のうち、なんと母以外の三人がマスターナンバー(父33 姉11 私33)なので特に困った顔もされず男の子としてわんぱくに生きている。幼稚園の入園式にスカートを履くことを強烈に嫌がった思い出が・・・
- 自分を男の子だと思っているわんぱく娘
- 男児向けのおもちゃを好む
- スカートは履きたくない
数秘33 小学生の時
徐々に自分が女の子であることがわかってきた。
いつも周りの子よりも精神的に大人な感じ。私は10歳で自意識過剰が高じて極度のあがり症を発症。
人前で発表する、国語の授業で順番に教科書を読む、日直で前に立って仕切るなどが不安で恐怖でたまらなかった。
当時愛読していた占い雑誌マイバースデーの広告ページに掲載されていたラピスペンダントをいつもお守りに握りしめていた。そんな感覚を理解してくれる友達はゼロで、クラスメイトがごくふつーに日常の発表タイムに臨めることが不思議で不思議でたまらない。
また高学年になる頃から、気になるのはかなり年上の男性ばかり。みんながクラスの男子を恋愛対象にしていた頃は、自分は通学途中で見る高校生やほかのクラスの担任の先生を好きになるなど、これも誰にも理解されなかった。
もうひとつの愛読書は心霊漫画 つのだじろうの『うしろの百太郎』。何度も何度も読み返しその世界観に引き込まれる。そして主人公の一太郎にも恋心が芽生えていた。もちろんそんな小学生、周りにはいません。
霊感は全くないのに、スピリチュアルや心霊関係のことに興味関心がとても強い子供だった。
- クラスメイトが子供に見える
- 自意識過剰であがり症になる
- 年上しか興味がない
- 明るく爽やかな好青年ではなく『うしろの百太郎』の主人公一太郎のような陰のある子に興味をひかれる
- スピリチュアル、心霊関係の興味関心がとても強い
- テレビよりラジオが娯楽であり、エンタメ情報を得るツール
- 念動力シールに頼る
- 目立つので部活で入賞したくない
数秘33の高校生の時
ルーズソックス全盛期。周りの子が10代をエンジョイする中、自分は短髪の部活少女となり日焼けで真っ黒に。黒いジャージと同化しているといわれる状態に。
クラスの1軍女子とサッカー部男子のカップルの組み合わせなどはまったく別世界の出来事のように見えた。年頃なのに色気というものを完全にないものとして生きていた。
部活では試合で全く実力を発揮できず、今思えばイップスのような状態になり一人悩む日々。
高校生ともなるとスピリチュアルよりイメージトレーニングなどでしっかり乗り切ろうとしていた。
しかしそのイメージ通りになることはほとんどなく、自分自身の中の思い通りにならない自分と格闘する日々。このころから心理学に興味が沸くようになる。
- 部活少女で今どき感ゼロの女子高生
- 部活で試合になるとイップスのような状態になり悩む
- 思い通りにならない自分との格闘の日々
- スピリチュアルよりも人間の心(心理学)に興味がわくようになる
幼稚園から高校生までの人生を振り返ると、やっぱり数秘33の変人ぽいところはあったなと思います。
当時はごく普通におとなしく生きていたつもりでしたが、発言や発想が「まわりとすごく合う」という感覚があまり無く、きゃぴきゃぴとした女子同士の会話が苦手だったり、異性へ接し方を変えたりするあざとさなどは持ち合わせておらず、周りの子はどうやってそんなすべを身に着けていくのか不思議でした。
こんな風に「同世代とは心の底では分かり合えない感覚や、普通の人と違う浮いてる自分」にうっすら気づいていきます。
そして常にあがり症やイップスという周りからは理解されにくい、精神的な悩みを抱えていました。
数秘33の大学生の時
一人暮らしをするようになる。ホームシックとは無縁だった。
希望通り心理学を学ぶことになった。
まわりがハイツ○○とか、メゾン○○とかカタカナの名前のアパートで一人暮らしをエンジョイしている中、自分は一人だけ○○荘。ほかの子に比べ、異常に「親に頼ってはいけない」という気持ちが強く、家賃の安さのみで決定。そのかわり、ものすごい勢いでお金を貯めて、一年で引っ越しをする体力とガッツがある。
スポーツ系のサークルに入るも若い男女のなれ合いの雰囲気、熱気にまったくもってなじむことができず、ここは別世界なのだと悟り即退部。
アルバイトに精を出しすぎて勉学に全く力を入れずに4年間を過ごしてしまった。
周りは将来のために資格を取ったり銀行や公務員など堅い会社を就職先に検討していたが、どうしても自分にはそういう考えを持つことができなかった。
その後、将来自分は店を持つかもしれないという謎の予感(憧れ?)から、そのための勉強として流通小売業に就職を決める。(ちなみに現在は雇われの身ですが、自営業への強い憧れが変わらずあります・・・)
度々ある会社主催の内定者の集まりがやっぱり苦手で不安になる日々。会社の人にうまく立ち回れる同期の子を見て、自分に欠けてる部分を思い知る。あざとく振舞えない・・・自分を売り込めない・・・
このころはスピリチュアルには全く興味は沸かず現実社会に地に足つけて生きていた。
- 心理学を学ぶ
- 一人だけダサい名前のアパートに一人暮らし
- スポーツ系サークルの若者のノリが合わない
- 就職を決めるも上司部下などの人間関係をうまくやっていけるか不安
周りの友達の中には就職をしっかり念頭に置いて勉強し、50歳近くなった今もその道でしっかり実績を積んでいる人もいるが、私の生き方はそういった過去と未来が1本のレールで繋がっているような堅実な道を、若い大学生の時点で想像することができなかった。
私はそのため、あっちこっちと職種が変わる、回り道くねくね状態の働き方になってしまった。
よって、しっかり実績を積み重ねるというような生き方にコンプレックスがある。
数秘33の社会人の時期
流通小売業に就職し、このあたりから社会というものに飲み込まれて数秘33らしさを出さずに(当時は数秘の知識なんてないけど)社会に適応するために、周りに合わせて必死に生きていた。
思い出しても数秘33らしきエピソードは全然なくごくごくふつーに社会人生活を送っていた。
しかし徐々に社会人として当たり前の週5日勤務や長時間の拘束、電車通勤という勤務体系が苦しくなってくる。
この会社が合わないというのではなく組織に属するのが合わないと感じる。
やるべきことが明確な仕事は得意だが(レジ清算や集計業務など)センスを問われるような仕事(ディスプレイや問屋への買付けなど)は万人受けするものがわからないので苦手だった。
商品についても愛着が持てず、それをお客さんにお勧めするというのが気後れする。会社組織として定例である各地から社員が集まる会議なども大の苦手。みんなが優秀に見える。
息苦しい社会人の日々・・・
- 週5日働くことが苦痛
- 10時間近く拘束されるのが苦痛
- 電車通勤が苦痛
- センスなど実体のないものを求められるのが苦手
- 会社の商品自体に興味が持てないのにお客さんにお勧めするのが苦痛
- 会社の定期的な会議が苦手
思えば就職活動をしていた大学生のころ、友達に
「あなたは試験管とかを見つめながら一人でする仕事が向いてそう」
と言われ、内心「はぁ??私はそんな性格じゃないし」とむっとした記憶があったのですが今ならそんな仕事につけていたら最高だったと思えます。
友達は私のことを良く見抜いていたのでした。
そして月日はたち、50歳近くなった今…
なんやかんやと人並みに恋愛をし結婚をして、いつのまにか子供も成人。
普通の働く主婦としてこれまでなんとか生きていますが、やはり「生きにくさ」がずっとあったと思います。例えば・・・
- 舅姑の求める一般的な良き嫁像に息苦しさと葛藤を感じる
- 男性が外で仕事、女性が家事育児をやるのが当然という役割分担への強烈な違和感
- ママ友という世界への恐怖心と警戒
- 子供の成績、進路にいまいちのめり込めない母親らしくない感覚(子どもの人生に対して立ち入れない)
- 家庭は見えない檻のようで心の底でいつも自由を求めている
- 仕事の人間関係は苦手で、マイペースにコツコツ黙々とできるものが一番合う
- まるで青年期のように、いつも「自分とは何者なのか、よりよく生きるためにはどうしたらよいか」を考えている
- 外にいると気疲れしてしまい、家で一人でいる時間が一番の至福の時
これらがすべて数秘33のせいだとは思いませんが大人になって家庭を持ってからも自分らしさを出すことがなかなかできない窮屈な感覚がありました。今も模索中です。葛藤して生きています。
では本題のはづき虹映さんのいうように数秘33らしく大変人として好きなように生きるにはどうしたらよいか、ということについて次回は考えてみたいと思います。